オスターイェ(読み)おすたーいぇ(その他表記)Paul van Ostaijen

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オスターイェ」の意味・わかりやすい解説

オスターイェ
おすたーいぇ
Paul van Ostaijen
(1896―1928)

ベルギーの詩人。表現主義の第一人者。自転車、電気、ミシンのような詩ことばでない単語を駆使して、近代都市の生気あふれる息吹を歌った詩集『ミュージック・ホール』(1916)がデビュー作。詩の形式だけでなく活字の大小・配置などの印刷法も新しく試みる。詩集『信号』(1918)、『占領された町』(1921)は、ことばの音楽的効果をねらったもので、各単語はなんの相互関係もなく孤立して並べられ、それが音楽のテーマのように、リズミカルに反復されている。ほかに小説や評論がある。肺結核のため夭折(ようせつ)したが、その詩風および鋭い芸術批評は、多くの作家に大きな影響を与えた。

[近藤紀子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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