20世紀西洋人名事典 「オットーマウル」の解説
オットー マウル
Otto Maul
1887 - 1951.(’57.説あり)
ドイツの地理学者。
元・グラーツ大学教授。
フランクフルト・アム・マイン生まれ。
A.ペンク、T.フィッシャーの影響を受け、E.ブルックナー、N.クレプスなどに師事する。政治地理学の専門家として著名で、国家を有機体として捉えた最初の著「政治地理学」(1925年)は、ラッツェルの政治地理学を発展させ、政治地理学の体系化に寄与。’29年からグラーツ大学教授を務める。他に「文化景観の地理学」「人文地理学」(’32年)など154の著書、論文などがある。カールリッター賞を受賞。地誌学研究にも多くの業績があり、バルカン、地中海、南アメリカに関する論文も多い。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報