オニアジサシ(読み)おにあじさし(その他表記)Caspian tern

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オニアジサシ」の意味・わかりやすい解説

オニアジサシ
おにあじさし / 鬼鰺刺
Caspian tern
[学] Sterna caspia

鳥綱チドリ目カモメ科の海鳥。同科に属するアジサシ類中の最大種で、全長52センチメートルに達する。嘴(くちばし)が赤色で、頭部黒色羽冠は短い。ヨーロッパ、アジア、アフリカ、北アメリカで局地的に繁殖し、オーストラリアニュージーランドの沿岸地域でも繁殖する。海岸や島あるいは内陸湖沼のほとりで、集団をなして地上に営巣する。1腹1~2卵で、おもに魚類を食べる。日本には春と秋の渡りのとき、海岸や干潟にまれに渡来する。

[長谷川博]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android