日本大百科全書(ニッポニカ) 「オニアジサシ」の意味・わかりやすい解説 オニアジサシおにあじさし / 鬼鰺刺Caspian tern[学] Sterna caspia 鳥綱チドリ目カモメ科の海鳥。同科に属するアジサシ類中の最大種で、全長52センチメートルに達する。嘴(くちばし)が赤色で、頭部は黒色、羽冠は短い。ヨーロッパ、アジア、アフリカ、北アメリカで局地的に繁殖し、オーストラリアやニュージーランドの沿岸地域でも繁殖する。海岸や島あるいは内陸湖沼のほとりで、集団をなして地上に営巣する。1腹1~2卵で、おもに魚類を食べる。日本には春と秋の渡りのとき、海岸や干潟にまれに渡来する。[長谷川博][参照項目] | アジサシ オニアジサシ〔標本画〕 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例