日本大百科全書(ニッポニカ) 「オプチカルフラット」の意味・わかりやすい解説
オプチカルフラット
おぷちかるふらっと
optical flat
水晶またはガラスの平面板の両面をよく磨いたもので、平らな面をつくったときに、その平面度を知るのに用いられる。通常、直径30~60ミリメートル、厚さ10~15ミリメートルである。光線定盤ともいわれている。長さを精密に測定するのに使用されるブロックゲージやマイクロメーターなどの測定面のように、ラップ仕上げをした比較的小さな平面にオプチカルフラットを重ね、これにヘリウム光線のような単色光をあて干渉縞(じま)を観察し、平面度を知ることができる。測定される平面が精密にできているときは、干渉縞は等間隔に平行な直線となって現れる。それ以外の場合、たとえば縞が不均一であるとか湾曲しているときには、平らな面にできていない。
[中山秀太郎]