オラシュチエ山脈のダキア人の要塞群(読み)オラシュチエさんみゃくのダキアじんのようさいぐん

世界遺産詳解 の解説

オラシュチエさんみゃくのダキアじんのようさいぐん【オラシュチエ山脈のダキア人の要塞群】

1999年に登録された世界遺産(文化遺産)で、ルーマニア中西部、トランシルヴァニア地方のフネドアラ県、アルバ県にある。ダキア人によって紀元前1世紀~後1世紀に造られた要塞で、6つの古代砦の跡が残っている。ダキア人は、この地に最初に住みついた民族で、ルーマニア人先祖ともいわれる。ローマ帝国は、絶えずこの地を狙って攻撃を仕掛けていたが、これに対しダキア人は、オラシュチエ山脈の南の山地に砦を築いてローマ軍侵略を防いでいた。しかし、105~106年の戦いに敗れ、275年までローマ人による支配が続いた。ローマ人によるダキア人の征服は、その後のルーマニアの歴史と文化、および国民形成にとって決定的な出来事であった。◇英名はDacian Fortresses of the Orastie Mountains

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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