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トウ

デジタル大辞泉の解説

とう【冬】[漢字項目]

[音]トウ(呉)(漢) [訓]ふゆ
学習漢字]2年
〈トウ〉ふゆ。「冬季冬至越冬旧冬厳冬初冬晩冬立冬
〈ふゆ〉「冬空初冬真冬
[名のり]かず・とし
[難読]忍冬(すいかずら)冬瓜(とうがん)

ふゆ【冬】

四季の第四。の間で、日本では12月から2月までをいう。暦の上では立冬から立春の前日まで(陰暦では10月から12月まで)をいい、天文学では冬至から春分まで。寒く、夜が長い。 冬》「―すでに路標にまがふ墓一基/草田男
[補説]書名別項。→

ふゆ【冬】[書名]

中村真一郎による連作長編小説「四季」の第4作。昭和59年(1984)刊行。

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百科事典マイペディアの解説

冬【ふゆ】

天文学では冬至(とうじ)(12月22日ころ)から春分(3月22日ころ)まで,二十四節気では立冬(11月7日ころ)から立春(2月4日ころ)の前日まで,習慣上は12〜2月をいう。

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日本文化いろは事典の解説

「ふゆ」は「冷ゆ〔ひゆ〕」「振るう〔ふるう〕」「震う〔ふるう〕」や動物が出産するという意味の「ゆ〔ふゆ〕」などからきた言葉です。冬になると山の動物は冬ごもりし、大地からは緑が消えます。新しい生命の始まりとなる春までの充電期間となる季節です。

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世界大百科事典 第2版の解説

ふゆ【冬 winter】

中・高緯度地方で,1年の中で最も低温な季節をいう。古代中国では立冬(太陽の黄経が225゜になる日)から立春(同315゜)の前日までを冬と呼んだ。現在の分け方は西欧流のもので,北半球では冬至(同270゜)から春分(同0゜)の前日までをいう。慣習的には,北半球では12,1,2月,南半球では6,7,8月を冬とする。実際の天候推移に基づく自然季節の期間は場所により異なる。日本の冬は初冬(11月26日~12月25日),冬(12月26日~1月31日),晩冬(2月1日~2月28日)に細分される。

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大辞林 第三版の解説

ふゆ【冬】

四季の一。秋と春の間の季節。現行の太陽暦では12月から2月まで。陰暦では10月から12月まで。また、二十四節気では立冬から立春の前日まで。天文学上では冬至から春分の前日まで。一年中でもっとも寒い季節。 [季] 冬。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


ふゆ
winter

1年を春夏秋冬の四季に分けたときの第四の季節。秋と春の間にあるが、期間は次のようなとり方がある。
(1)天文学的には太陽黄経が270度の冬至(とうじ)から、これが0度となる春分の前日まで。
(2)気象学上は、北半球では現行暦の12~2月を、また、南半球では6~8月を冬という。
(3)俳句の季語などに使われる冬は立冬(11月8日ごろ)から立春(2月4日ごろ)の前日までをいい、初冬(立冬から大雪(たいせつ)の前日、12月7日ごろまで)、仲冬(大雪から小寒の前日、1月5日ごろまで)、晩冬(小寒から立春の前日、2月3日ごろまで)の三冬(冬全体)に分けていわれることもある。
 冬は、語源的に「冷(ひ)ゆ」が転訛(てんか)して「ふゆ」になったとされている。[根本順吉・青木 孝]

気象

一年中でもっとも寒い季節で、もっとも気温が下がるのは1月末から2月の初めにかけてである。二十四節気でいうと、それは大寒(1月20日ごろ)から立春のころまでに相当する。低温であることのほか、日本の冬を特徴づける季節的特徴は次のとおり。
(1)日の出の時間が遅く、日の入りの時間は早く、昼の時間が短い。
(2)南中時の太陽高度が低く、日影がもっとも長くなる。
(3)天候は大陸上の寒帯気団に支配され、北西の季節風が卓越する。
(4)この季節風によって、日本海側は雪や雨の日が多く陰湿な天気が続くが、太平洋側では乾燥した晴天が続く。
(5)日本海側の雪は1~2月に多く、太平洋側の雪は2~3月に多い。後者は冬型の気圧配置が弱まり、日本南岸を低気圧が東進するような場合に降る。
(6)都市では多くの人が暖房などの熱を放出するので、冬季の気温は人為的に上昇する傾向があり、郊外と都心とでは数℃の気温差が現れるのも珍しくはない。[根本順吉・青木 孝]

文学

春・秋に対して夏・冬の存在感はやや希薄だが、四季の季節的な区分が明確な日本の風土の特性から、冬も四季の一つとしてその一角を担い、勅撰(ちょくせん)集の部立(ぶだて)にも入っている。早く『万葉集(まんようしゅう)』から四季の意識はみられ、巻8や巻10に「冬雑歌(ぞうか)」や「冬相聞(そうもん)」に部類されており、景物としては、霰(あられ)、霜、嵐(あらし)などもわずかにあるが、雪が大部分を占め、また梅が数多く詠まれているのが注目される。『古今和歌集(こきんわかしゅう)』「冬」も、雪が中心で、時雨(しぐれ)、冬の山里、氷などがわずかにみられるが、さらに歳暮(せいぼ/さいぼ)という暦意識をもった歌材が加わっているところに特色がある。『後撰(ごせん)集』以後は景物も多様化し、時雨、霰、霜、氷、嵐などとともに水鳥が詠まれるようになり、雪ばかりといった感はなくなる。『古今六帖(ろくじょう)』「歳時(さいじ)」の冬の項目には、初冬、神無月(かんなづき)、霜月(しもつき)、神楽(かぐら)、師走(しわす)、仏名(ぶつみょう)、閏月(うるうづき)、歳(とし)の暮などの題が掲げられている。『堀河(ほりかわ)百首』にはこのほか、網代(あじろ)、鷹狩(たかがり)、炭竈(すみがま)、埋火(うずみび)、除夜など、また、『永久(えいきゅう)百首』には、霙(みぞれ)、初雪、野行幸(ののみゆき)、落葉(おちば)、五節(ごせち)、椎柴(しいしば)、薪(たきぎ)、衾(ふすま)、鴛鴦(おし)、貢調(みつぎもの)、仏名、旧年立春があげられ、冬の歌題はこれらにほぼ尽くされている。『源氏物語』「少女(おとめ)」の六条院の冬の町では、雪と松の垣、霜と菊の籬(まがき)との配合が考えられ、さらに柞原(ははそはら)や深山木(みやまぎ)が彩りを添えている。冬の中心的な歌材である雪は、荒涼として孤絶した風景を形づくるものとして、『後拾遺(ごしゅうい)集』(冬・和泉式部(いずみしきぶ))「さびしさに煙をだにも断たじとて柴折りくべる冬の山里」のように詠まれ、また、冬の花として、あるいは梅の花との紛れとして、『古今集』(冬・紀貫之(きのつらゆき))「雪降れば冬ごもりせる草も木も春に知られぬ花ぞ咲きける」などと詠まれる。冬の月は『万葉集』から詠物(えいぶつ)題としてみられるが、冬、とくに師走の月を「すさまじきもの」とする季節感、また、それに反発するものが、『篁(たかむら)物語』、『うつほ物語』「蔵開(くらびらき) 中」、『源氏物語』「朝顔」「総角(あげまき)」、『狭衣(さごろも)物語』巻2、『更級(さらしな)日記』などにみられ、王朝文学において独特な美意識を形成している。
 季題は冬。雪の花、風花(かざはな)、牡丹(ぼたん)雪、細(ささめ)雪、雪明り、雪月夜といった陰影に富んだ季語が数多く生み出されている。[小町谷照彦]
『根本順吉著『熱くなる地球――温暖化が意味する異常気象の不安』(1989・ネスコ、文芸春秋発売) ▽内嶋善兵衛著『四季の農業気象台』(1990・農林統計協会) ▽根本順吉著『世紀末の気象』(1992・筑摩書房) ▽市川健夫著『日本の四季と暮らし』(1993・古今書院) ▽根本順吉著『新版 たのしいお天気――冬のお天気』(1996・小峰書店) ▽市川健夫監修、山下脩二著『日本列島の人びとのくらし――わたしたちの国土』(1997・小峰書店) ▽黄色瑞華著『一茶歳時記』(1999・高文堂出版) ▽平沼洋司著『気象歳時記』(1999・蝸牛社) ▽山田圭一撮影『雲の四季』(1999・白水社) ▽宮沢清治著『近・現代 日本気象災害史』(1999・イカロス出版) ▽饗庭孝男著『文学の四季』(1999・新潮社) ▽田中宣一著『三省堂年中行事事典』(1999・三省堂) ▽日本気象協会編著『暦と天気のかかわりを探る』(2001・ポプラ社) ▽気象庁監修『気象年鑑』各年版(気象業務支援センター) ▽石井和子著『平安の気象予報士紫式部――「源氏物語」に隠された天気の科学』(講談社プラスアルファ新書)』

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世界大百科事典内のの言及

【季節】より

… 季節の相違をきめる昼夜の時間の長短や気温の高低は,地球の太陽に対する相対的位置が1年の間に変化することにより生ずる。地球は太陽のまわりを1年かかって公転しているが,地球の自転軸が公転面に対して約23度30分傾いているため,北半球についてみれば,夏至には太陽高度が最も高くて,昼間の時間が最も長く,地表で受け取る太陽エネルギーの量も最大となるのに対し,冬至には反対に,昼間の時間が最も短く,太陽エネルギーも最小になる。春分と秋分には昼夜の時間は等しく,太陽エネルギーの量は夏至と冬至の中間になる(図1,図2)。…

※「冬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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