オリンピアの古代遺跡(読み)オリンピアのこだいいせき

世界遺産詳解 「オリンピアの古代遺跡」の解説

オリンピアのこだいいせき【オリンピアの古代遺跡】

1989年に登録されたギリシアの世界遺産(文化遺産)。オリンピアは、ペロポネソス半島西部、クロノスの丘の麓にある古代ギリシアの都市国家。ここは古代オリンピックが行われた場所として知られているが、それにまつわる遺跡が数多く残されている。古代オリンピックの起源は紀元前776年にさかのぼる。以降、4年ごとにレスリング、格闘技、戦車競走、競馬などの運動競技などが行われるようになった。古代オリンピックは393年にローマ帝国のテオドシウス1世による禁止命令が出るまで1000年以上続いた。このオリンピックが1896年、フランスのクーベルタン男爵によって復活され、近代オリンピックが始まった。オリンピアには一周約192.3mのトラックを持つ競技場(スタディオン)、今日オリンピックが行われる際、必ず聖火点火が行われるヘラ神殿ゼウス神殿プリュタネイオン迎賓館)、ギムナシオン(体育館)、レオニダイオン(宿泊施設)、フィリッペイオン(マケドニア王フィリッポス記念堂)などの遺構が残されている。また、オリンピア考古学博物館では、この遺跡から発見されたニケ女神像やヘルメス像などの彫刻が収蔵・展示されている。◇英名はArchaeological Site of Olympia

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む