オルドス高原(読み)オルドスこうげん(その他表記)Ordos gaoyuan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オルドス高原」の意味・わかりやすい解説

オルドス(鄂爾多斯)高原
オルドスこうげん
Ordos gaoyuan

中国北部,内モンゴル (蒙古) 自治区の中央南部にある高原。南を万里長城で限られるほか,3方をホワン (黄) 河の湾曲部に囲まれる。イクチャオ (伊克昭) 盟の範囲とほぼ一致する。地表は波状に起伏し,標高 1000~1300m。ステップと礫質砂漠の間にクプチー (庫布斉) 砂漠,ムウス (毛烏素) 砂漠など砂質砂漠が広がり,塩湖が分布する。牧畜適地が多いために,古くから遊牧部族の争奪の場であった。西端のウーハイ (烏海) 市は新興の鉱工業都市。南縁に沿って大規模な植林が行われ,牧草地や耕地造成がはかられている。

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世界大百科事典(旧版)内のオルドス高原の言及

【内モンゴル自治区】より

…高原上には広大な草原のほかに,西部にパタンチリン(巴旦吉林),テングリ(騰格里),ウランプホ(烏蘭布和)などの砂漠がある。黄河は寧夏回族自治区からこの地に入って北流し,陰山山脈に突き当たって,その南側を東流するが,この黄河の南側に北低南高(南部で約1500m)のオルドス(鄂爾多斯)高原があり,ここにもモウス(毛烏素)などの砂漠がみられる。黄河流域には,古くから水路が発達し肥沃な土壌をもつ高度1000m前後の河套(かとう)平原があるが,これは西部の後套平原と東部の前套平原(別名フフホト平原)から成る。…

※「オルドス高原」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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