最新 地学事典 「オーガスチン火山」の解説
オーガスチンかざん
オーガスチン火山
Augustine volcano
米国アラスカ州のアリューシャン列島の北端に位置する更新世後期~完新世に形成された成層火山体(山頂標高1,252m)からなる火山島。基盤は中生代の堆積岩と更新世の氷河堆積物。安山岩~デイサイト質の溶岩流・溶岩円頂丘とそれらに伴い噴出した火砕岩を主体とする地層で構成される。1812・83・1935・63~64・76・86,2006年に噴火。噴火には規則性がみられ,初期には爆発的な噴火を行い火砕サージ・火砕流・降下火山灰を大量に噴出する。その後溶岩流が流出し,その前面が小規模に崩壊することにより発泡の悪い軽石を多く含む火砕流(ブロックアンドアッシュフロー)を発生する。最後は溶岩円頂丘の形成で終了する。不安定な山頂部は地震などを引金として大規模に崩落し岩屑なだれが発生する。1883年の岩屑なだれは海中に突入して津波を引き起こし,クック湾内の広い地域に多大の被害をもたらした。岩屑なだれの表面には流れ山地形がみられる。参考文献:H.Kamata et al.(1991) Bull. Volcanol.,Vol.53
執筆者:鎌田 浩毅・竹下 欣宏
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

