オープンエンドモーゲージ(英語表記)open-end mortgage

デジタル大辞泉 の解説

オープンエンド‐モーゲージ(open-end mortgage)

開放式担保担保付社債発行の一方式。あらかじめ社債の最高発行限度額を定め、これに対する物的担保を設定し、その額に達するまで同一順位の担保権をもつ社債を数回に分けて発行していくもの。→クローズドモーゲージ

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精選版 日本国語大辞典 の解説

オープンエンド‐モーゲージ

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] open-end mortgage ) 社債発行における担保のつけ方の一つ。あらかじめ設定した担保物の上に同順位の担保権をもつ社債を、資金の必要となる度ごとに分割発行できる。日本では最高発行額が制限されている。開放担保

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

オープンエンド・モーゲージ
open-end mortgage

開放担保と訳す。会社が担保付社債を発行するとき,担保価格に残余部分があれば,初めに定めた社債発行最高額までは何回でも同一担保のうえに同順位の社債を発行できるものをいう。これに対しクローズドモーゲージ closed mortgageは閉鎖担保といい,企業が一度担保付社債を発行したときは,以後その担保のうえには同順位の担保付社債を発行できない。開放担保にはその最高発行額が明確に制限されているものと,そのような制限のないものとがある。前者を制限付開放担保,後者を無制限開放担保という。

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百科事典マイペディア の解説

オープン・エンド・モーゲージ

開放式担保付社債。担保付社債の一形態で同一担保物件について同一順位の社債を分割して発行するもの。発行時期の差異とは無関係に同一順位の担保権が与えられる。発行者には便利。発行限度を明記したものとしないものがある。日本では前者のみ認められている。→クローズド・モーゲージ

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世界大百科事典(旧版)内のオープンエンドモーゲージの言及

【担保付社債】より

…また,受託会社は,社債の管理については,無担保社債の社債管理会社と同一の権限を有し義務を負うことになる(69条)。同法は,当初,同一担保について社債を1回に発行する閉鎖担保(クローズド・モーゲージ)のみを認めていたが,1933年の改正により,発行する社債の最高額を定め,これにつきあらかじめ担保権を設定し,その額に達するまで同一順位の担保権を有する社債を数回に分けて発行する開放担保(オープン・エンド・モーゲージ)が認められ(19条ノ2,19条ノ3),後者が広く行われている。日本では従来,金融債を除いて,事業債は担保付きであるのが原則であったが,最近では,無担保社債が一般的になっている。…

※「オープンエンドモーゲージ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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