オール・オーバー(その他表記)all-over

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オール・オーバー」の意味・わかりやすい解説

オール・オーバー
all-over

全面を覆う」という意味。この言葉は,カンバスの表面全体が,多少の構成の差はあっても単一な手法で比較的均一に描かれた絵画に対して使われる。 J.ポロックの「ドリッピング」 (絵具をしたたらせる) 技法に対して最初に用いられ,一般にポロックの絵画が念頭に置かれるが,C.トゥオンブリやカラー・フィールド・ペインティング画家に用いられることもある。この手法によると絵画は画面の焦点や中心といったものを消失し,差異のない一つの視覚的全体となる。現実との相関性も失われ,物質としての絵画の性格を際立たせる結果,ミニマル・アートやプライマリー・ストラクチュアーズへの道をも用意したといえる。

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