お七(読み)オシチ

デジタル大辞泉 「お七」の意味・読み・例文・類語

おしち【お七】

八百屋やおやお七

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精選版 日本国語大辞典 「お七」の意味・読み・例文・類語

おしち【お七】

  1. 八百屋お七。江戸本郷の吉祥寺吉三郎を恋して放火し、天和三年(一六八三火刑となった。
    1. [初出の実例]「まっすぐに・お七なくなく申やう」(出典:雑俳・軽口頓作(1709))

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「お七」の解説

お七
(通称)
おしち

歌舞伎浄瑠璃外題
元の外題
八百屋お七歌祭文 など
初演
宝永3.1(大坂・嵐三右衛門座)

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デジタル大辞泉プラス 「お七」の解説

お七〔落語:お産見舞〕

古典落語演目ひとつ。「お産見舞」「火の用心」とも。八百屋お七を題材とした「お七の十」とは別の作品

お七〔落語:お七の十〕

古典落語の演目のひとつ。「お七の十」の別題。「お産見舞い」の別題を持つ「お七」とは別の作品。

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世界大百科事典(旧版)内のお七の言及

【八百屋お七】より

…1682年(天和2)12月28日,駒込大円寺から出火,東は下谷,浅草,本所を焼き,南は本郷,神田,日本橋に及び,大名屋敷75,旗本屋敷166,寺社95を焼失,焼死者3500名という大火があった。その際,家を焼かれ,駒込正仙寺(一説に円乗寺)に避難したお七は寺小姓の生田庄之助(一説に左兵衛)と恋仲となった。家に戻ったのちも庄之助恋しさのあまり,火事があれば会えると思い込み,翌年3月2日夜放火したがすぐ消し止められ,捕らえられて引廻しのうえ,3月29日鈴ヶ森の刑場で火刑に処せられたというのが実説である。…

【吉住小三郎】より

…63年,吉住慈恭(じきよう)と改名。作曲には《鳥羽の恋塚》《醍醐の花見》などが,六四郎との合作には《紀文大尽(きぶんだいじん)》《神田祭》《お七》《みやこ風流》などがある。(5)5世(1908‐83∥明治41‐昭和58) 4世の子。…

※「お七」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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