カガヤン川(その他表記)Cagayan

改訂新版 世界大百科事典 「カガヤン川」の意味・わかりやすい解説

カガヤン[川]
Cagayan

フィリピン,ルソン島北部,カラバリオ山脈に発してシエラ・マドレ,中央コルディレラ両山脈の間を北上し,バブヤン海峡に注ぐ川。全長約440kmでフィリピン最長。マガット,イラガンチコなどの支流がある。沖積平野面積は1万1000km2,おもにイサベラとカガヤンの両州に広がる。気候的には流域全体で乾季がやや不明瞭で,年降水量は1500~2000mmあり,土壌もきわめて肥沃で,農業開発が期待される。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「カガヤン川」の意味・わかりやすい解説

カガヤン川
かがやんがわ
Cagayan

フィリピン北部、ルソン島北東部の川。中央山地に発し、シエラ・マドレ、コルディエラ両山系の間を広い谷をつくって北流、チコChico川、マガトMagat川その他大小の支流をあわせてアパリでバブヤン海峡に注ぐ。全長約352キロメートル、流域面積1万4000平方キロメートル、ルソン島最大の川である。小汽船は河口から約100キロメートルさかのぼれる。流域は近年農業開発が盛んで、トウモロコシココヤシタバコの栽培が行われる。上流、下流地域はイロカノ人、中流部にはタガログ人が居住する。

[別技篤彦]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カガヤン川」の意味・わかりやすい解説

カガヤン川
カガヤンがわ
Cagayan River

フィリピン,ルソン島北東部を流れる川。同島最大の川で,全長 350km。ルソン島中央東部のカラバリョ山地に源を発し,マドレ山脈とコルディリェラセントラル山脈の間を北流してバブヤン海峡に注ぐ。途中でマガット川,チコ川などの支流を合せる。広大な沖積平野はイネ,タバコを中心とする重要な農業地帯で,マニラシガーの主産地である。沿岸にはイラガン,トゥゲガラオなどの町があり,河口右岸には港町アパリがある。

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