かきチシャ(読み)かきちしゃ

事典 日本の地域ブランド・名産品 「かきチシャ」の解説

かきチシャ[葉茎菜類]
かきちしゃ

中国地方、山口県の地域ブランド。
主に下関市で生産されている。キク科でレタスの仲間。チシャとは乳草の意で、掻きちぎったときに乳状の液が出てくることからかきチシャと呼ばれる。原産は中国と推測され、日本へは奈良時代に伝わったとされている。しゃきっとした歯ごたえがあり、ほろ苦い。古くから山口県では馴染み深い野菜であった。しかし、1980年代後半にサニーレタス出現によって栽培激減入手困難となった。近年、下関市で栽培と出荷が再開された。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「かきチシャ」の解説

かきチシャ

山口県下関市で生産される葉物野菜リーフレタス一種で、葉色は赤紫系と緑系の二種類がある。来歴不詳だが栽培の歴史は長く、在来種のかきチシャと、明治期に導入された洋種のレタスが混在している可能性が高いとされる。

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