知恵蔵 「カシミア効果」の解説 カシミア効果 真空中で、金属の板2枚をごくわずか離して平行に置いたとき、量子力学に特有の状態のゆらぎで板同士が引き合うこと。板の周りでは、電磁場の最も低いエネルギー状態がゆらぎ、仮想の粒子がさまざまな波長の波として現れる。ところが、板の間では波長が制約され、その分、エネルギー密度が下がって外側から圧力を受ける。1948年にH.B.G.カシミアが予言、97年、S.K.ラモローが実験で確かめた。 (尾関章 朝日新聞記者 / 2007年) 出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報 Sponserd by