かたくり粉(読み)かたくりこ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「かたくり粉」の意味・わかりやすい解説

かたくり粉
かたくりこ

ユリ科カタクリ鱗茎(りんけい)からとったデンプン製法は鱗茎を搗(つ)き砕き、水を加えて臼(うす)でひき、木綿袋に入れて水中でデンプンを洗い出す。これを何回も繰り返して精製する。無味無臭で光沢のある粉末である。調理は水で溶き、加熱して行う。幼児食病人食ほか料理、菓子材料に用いられる。生産が少なく高価なため、現在、市販されるもののほとんどはジャガイモデンプンである。

河野友美大滝 緑]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android