ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カッサラー州」の意味・わかりやすい解説 カッサラー〔州〕カッサラーKassalā スーダン北東部の州。北はエジプト,南東部はエチオピアと国境を接する。州都はカッサラー。州の北東部は,スーダンで唯一の海岸線で,紅海に面している。北部は,狭い海岸平野を除き,紅海丘陵地帯 (標高 1000~2000m) で,その西はナイル川までヌビア砂漠が広がっている。南東部はエチオピアの丘陵地帯に連なり,中央部と南部は平原。気候は暑く,砂嵐が多く,年降水量は南のカラーバートで 1000mm,北のポートスーダンではわずか 100mmにすぎない。住民には遊牧民が多く,都市人口は約 20%。主要都市は,州都をはじめ,ポートスーダン,アロマ,スアキン,カダーリフなど。灌漑によりワタや穀類が栽培され,鉱業や漁業も行われる。新石器時代の遺跡が多い。面積 33万 4074km2。人口 220万 8209 (1983) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by