ポートスーダン(読み)ぽーとすーだん(英語表記)Port Sudan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ポートスーダン」の意味・わかりやすい解説

ポートスーダン
Port Sudan

スーダン北東部にある紅海に臨む港湾都市。アラビア語でブールスーダン Būr Sūdān。カッサラー州に属し,同国一の港をもつ。1905~09年に水深 18~26mの近代的な港が建設され,南方約 60kmにあるかつての主要港サワーキンに取って代わった。スーダンの貿易の大半を担い,機械,燃料用石油,乗用車,トラックなどの運搬機械,建設資材などを輸入,綿花,アラビアゴム,油糧種子,皮革などを輸出する。首都ハルツームとの間に全長約 850kmの石油パイプライン(1977完成)が敷設されている。ナイル川渓谷のアトバラとの間に鉄道が連絡し,内陸部との道路網も発達している。沖合い約 25kmにサンゴ礁などの自然資源が豊かなサンガネブ海洋国立公園があり,北方約 125kmにあるドゥンゴナブ湾―ムッカワル島海洋国立公園とともに 2016年,世界遺産の自然遺産に登録された。都市圏人口 41万(2000推計)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ポートスーダン」の意味・わかりやすい解説

ポート・スーダン
ぽーとすーだん
Port Sudan

アフリカ北東部、スーダン北東部にある同国最大の港湾都市。首都ハルトゥームの北東約700キロメートルに位置し、紅海に臨む。ハルトゥームとは鉄道で結ばれる。人口30万5385(1993)。1906年に建設され、古代からの港であった南のスアキンにとってかわった。おもな輸出品は、内陸で産する綿花・綿実のほかアラビアゴム、豆類、皮革など。アフリカ各地のイスラム教徒のメッカ巡礼への乗船港でもある。

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