カナウツギ(読み)かなうつぎ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カナウツギ」の意味・わかりやすい解説

カナウツギ
かなうつぎ / 金空木
[学] Neillia tanakae (Fr. et Sav.) Fr. et Sav. ex S.H.Oh
Stephanandra tanakae Fr. et Sav.

バラ科(APG分類:バラ科)の落葉低木。高さ1~2メートル。よく分枝し、枝は細く、湾曲し垂れ下がるものもある。まれに接地点から発芽することもある。葉は互生し単葉広卵形で3~5浅裂ないし中裂し、先端は尾状で縁(へり)に粗い鋸歯(きょし)がある。5~6月、新枝の先に径約5ミリメートルの白色の5弁花を円錐(えんすい)状につける。雄しべは一般に20本。果実袋果(たいか)で毛がある。本州中部地方のおもに太平洋側の山地に生える。

[鳴橋直弘 2019年12月13日]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のカナウツギの言及

【コゴメウツギ】より

…ユキノシタ科のウツギに似て花が小さいので,小米ウツギの意味で,この名がつけられている。 近縁のカナウツギS.tanakae Fr.et Sav.は,葉も花序もやや大型で,本州中部地方に見られる。【山中 二男】。…

※「カナウツギ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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