ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カハナモク」の意味・わかりやすい解説
カハナモク
Kahanamoku, Duke Paoa
[没]1968.1.22. ホノルル,ハワイ
アメリカ合衆国のサーファー,水泳選手。ハワイ州で生まれ育ち,アメリカ代表としてオリンピック競技大会で三つの金メダルを獲得。 1910年代,世界最強の自由形選手といわれた。またサーフライディング (サーフィン) の父といわれ,クロールのビート (ばた足) を改良した人物としても知られる。 1913~17年の間で 100ヤード (91.4m) 自由形の世界記録を3度樹立。この種目のアメリカ室内選手権大会で 1913年に優勝,屋外選手権大会では 1916,1917,1920年の3度にわたって優勝した。 1912年ストックホルム・オリンピック競技大会で 100m自由形で優勝。 1920年のアントウェルペン・オリンピック競技大会でも同種目で優勝したほか,800mリレーでアメリカの一員として金メダルを獲得した。サーファーとしてもすぐれ,サーフィン界の象徴的人物の一人として著名。 1920年代半ばから俳優として映画に出演。 1932~61年,ホノルル市および郡の保安官。 1961年から生涯,ハワイを訪れる著名人を歓迎するグリーターの職を務めた。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報