カバルディ語(読み)かばるでぃご(その他表記)Kabardian

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カバルディ語」の意味・わかりやすい解説

カバルディ語
かばるでぃご
Kabardian

コーカサスカフカス語族一つで、アブハズ語アディゲ語ウビフ語とともに北西コーカサス(カフカス)語派を形成する。ロシア連邦のカバルディノ・バルカリア共和国などに約30万人の話者がおり、カバルディ・チェルケス語ともいわれる。母音の数が少なく(2あるいは3)、子音数の多い(47)のが特徴的である。元来文字をもたなかったが、革命後は書きことばとしても行われるようになり、当初ローマ字が使われたが、のちにキリル文字が採用され、現在に至っている。

[柘植洋一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

関連語 アブハズ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カバルディ語」の意味・わかりやすい解説

カバルディ語
カバルディご
Kabardian language

サーカス語 Circassian,チェルケス語 Cherkesともいう。ロシア北カフカスカバルダバルカル共和国に話されている言語で,約 38万人の話し手がいる。アブハズ=アドゥイゲ諸語の一つで,特にアディゲ語と密接な関係がある。文字言語を有する。

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