カピンガマランギ島(その他表記)Kapingamarangi Island

改訂新版 世界大百科事典 「カピンガマランギ島」の意味・わかりやすい解説

カピンガマランギ[島]
Kapingamarangi Island

赤道のやや北,東経154°30′に位置する太平洋上の環礁ミクロネシア連邦に属する。33の小島から成る1.12km2ほどの陸地部分に約400人が住む。地理的にはミクロネシアに属するが,隣のヌクオロ島と同じく,主として南太平洋を東へと移住していったポリネシア人が再び紀元1千年紀に西方に再移住して形成された〈ポリネシア文化の飛地Polynesian outlier〉の一つであることが学術的に認められている。人々は限られた土地にタロイモココヤシなどを栽培するほか,漁労で生活をたてている。この地域の行政府のあるポナペ島に,この島の人口より多いカピンガマランギ人の集落が存在する。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 山本 真鳥

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android