ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カフカス諸族」の意味・わかりやすい解説 カフカス諸族カフカスしょぞくCaucasian peoples カフカス地方の諸民族。カフカスは,ヨーロッパとアジアとの境界をなし,古くから東西交通の要地となっていたため,多くの民族の混在する地域となった。ロシア人が最も多いが,ロシア系のコサックもクバン・コサック,テレク・コサックなどに分れ,イラン系にもオセチヤ人,クルド人,タイシェフ人などがあり,カフカス語系ではグルジア人,カバルダ人など,さらにチュルク語系のアゼルバイジャン人などの諸民族を含め,民族の数は 230にも上るといわれている。今日その主要な民族は,アルメニア,ジョージア(グルジア),アゼルバイジャンを中心に居住するほか,ジョージアのアジャール自治共和国,ロシアのダゲスタン,カバルダバルカル,カルムイク,カラチャイチェルケスなどの共和国として,それぞれ一自治単位を構成している。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by