カラオスマンオウル(その他表記)Karaosmanoǧlu, Yakup Kadri

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カラオスマンオウル」の意味・わかりやすい解説

カラオスマンオウル
Karaosmanoǧlu, Yakup Kadri

[生]1889.3.27. カイロ
[没]1974.12.13. アンカラ
トルコの作家,外交官。小アジアの豪族カラオスマンオウル家の出身。6歳のとき,カイロからトルコへ戻り,イズミルで教育を受けたのち,1908年に詩や短編小説で文壇にデビュー。文学団体「未来の夜明け」 Fecr-i Âtîを主宰するかたわら,ジャーナリストとしても活動を続けた。第1次世界大戦後,国会議員となり,プラハ駐在領事,スイス大使を歴任。作家としてはフランス文学の強い影響を受けつつも,常にイスラム教徒として,またトルコ人としての文化的,民族的遺産を基調とした詩や短編小説,戯曲を発表した。代表作『ヌル・ババ』 Nur Baba (1922) ,『原野』 Yaban (32) ,『パノラマ』 Panorama (52~53) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android