ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カラオスマンオウル」の意味・わかりやすい解説
カラオスマンオウル
Karaosmanoǧlu, Yakup Kadri
[没]1974.12.13. アンカラ
トルコの作家,外交官。小アジアの豪族カラオスマンオウル家の出身。6歳のとき,カイロからトルコへ戻り,イズミルで教育を受けたのち,1908年に詩や短編小説で文壇にデビュー。文学団体「未来の夜明け」 Fecr-i Âtîを主宰するかたわら,ジャーナリストとしても活動を続けた。第1次世界大戦後,国会議員となり,プラハ駐在領事,スイス大使を歴任。作家としてはフランス文学の強い影響を受けつつも,常にイスラム教徒として,またトルコ人としての文化的,民族的遺産を基調とした詩や短編小説,戯曲を発表した。代表作『ヌル・ババ』 Nur Baba (1922) ,『原野』 Yaban (32) ,『パノラマ』 Panorama (52~53) 。
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