2005年に登録、2007年に登録内容が変更された世界遺産(自然遺産)で、メキシコ北西部、メキシコ本土とバハ・カリフォルニア半島との間の南北に細長いカリフォルニア湾にある。湾内のアンヘル・デ・ラ・グアルダ島やティブロン島など244の島々や海岸など9ヵ所の保護地域を含む。この地域では海洋地形が形成される全過程が観察できる。また、半閉鎖性の湾内は海洋生物の宝庫となっている。湾内の島々は、アメリカオオアジサシ、オグロカモメなどの海鳥の繁殖場となっているほか、クジラ、イルカ、カリフォルニアアシカ、シャチ、ゾウアザラシなど海生哺乳動物が回遊している。また、北部には、絶滅危惧種のコガシラネズミイルカなど多くの固有種が生息している。生態系と生物多様性の保全を目的に、世界遺産に登録された。◇英名はIslands and Protected Areas of the Gulf of California