カリーニングラード州(読み)カリーニングラード(その他表記)Kaliningrad

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カリーニングラード州」の意味・わかりやすい解説

カリーニングラード〔州〕
カリーニングラード
Kaliningrad

ロシア最西端の州。バルト3国によって隔てられた飛び地となっている。州都カリーニングラード。西はバルト海に面し,北と東はリトアニア,南はポーランド国境を接する。全体に低い平地からなり,湖,湿地が多く,北部国境に沿ってネマン川が流れている。旧ドイツ領東プロシアの北部にあたり,第2次世界大戦後ソビエト連邦領となった。紀元前から琥珀の産地として知られ,採取,加工が盛ん。都市人口が 80%近くを占め,工業の発展した地域で,水産加工,パルプ製紙,木材加工,機械,金属などの工業がある。農業は畜産中心。沿岸では漁業が盛ん。ポーランドと連絡する鉄道 2本が州内を通るが,海上交通が盛んで,ロシアの海の門戸の一つとなっている。沿岸にはスベトロゴルスク,ピオネールスキーなど保養地が多く,夏ににぎわいをみせる。面積 1万5100km2。人口 93万9887 (2006推計) 。

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