最新 地学事典 「カルスト輪廻」の解説
カルストりんね
カルスト輪廻
karst cycle
W.M.Davisが提唱。温帯においてはカルスト地形の発達を4段階に区分。幼年期には,石灰岩の表面に多くのドリーネを形成,広い原面を残す。早壮年期には,ドリーネ,ウバーレ,ポリエを形成,地下水系もよく発達。晩壮年期には,地表に原面がまったく残らず,大型のドリーネ,ウバーレが形成され,円錐形の残丘がそそり立つ。老年期には,溶食や侵食の結果できた平原上に,孤立した残丘のみが残る。これらのカルスト輪廻は同じ年代で形成されると考えられた。しかし今日では,カルスト化作用の速度を決めるのは,気候・植生・岩質で,カルスト地形の地域特性を決めるのは炭酸カルシウムの溶解作用・水文状況・年代であると考えられている。
執筆者:漆原 和子
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

