20世紀西洋人名事典 「カルメンラフォレー」の解説
カルメン ラフォレー
Carmen Laforet
1921.9.6 -
スペインの小説家。
バルセロナ生まれ。
カナリア諸島で育ち、マドリード及びバルセロナの大学に文学などを学ぶ。デビュー作「何でもないの」(1944年)で第一回ナダール文学賞を獲得し、内戦直後で沈滞していたスペイン文学界に新風を吹き込んだ。簡潔な文体で戦後の一般読者の身近な世界を自伝的要素を含めた鮮明なイメージで描き、人気を得る。その後、創作活動よりも新聞や雑誌への寄稿に重きを置くきらいがある。他の作品に、「島と悪魔たち」(’52年)、「新しき女」(’56年)、「めくるめく夏」(’63年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報