日本大百科全書(ニッポニカ) 「カワヂシャ」の意味・わかりやすい解説 カワヂシャかわぢしゃ[学] Veronica undulata Wall. ゴマノハグサ科(APG分類:オオバコ科)の越年草。茎は直立して高さ20~60センチメートル、円く柔らかい。葉は対生し披針(ひしん)形で基部は茎を抱く。5~6月、葉腋(ようえき)から数本の細い花序を出しまばらに花をつける。花冠は白色で紫色の筋(すじ)があり、深く4裂して径4ミリメートル。水田、川原などに生え、本州から沖縄、台湾、中国、東南アジア、インドに分布する。名は、葉の形がキク科のチシャに似ていて、若いうちは食べられることによる。[久保多恵子 2021年8月20日] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内のカワヂシャの言及 【オオイヌノフグリ】より … 上記の種類が属すクワガタソウ属Veronica(英名speedwell)は茎の主軸に花がつく群と,主軸は花期に生長を止め,葉のわきから花序を出す群とがある。前者にはイヌノフグリ類,ヒメクワガタ類,テングクワガタ類などがあり,後者にはクワガタソウ類,グンバイヅル類,ヒヨクソウ類,カワヂシャ類などがある。両者は系統的にかなり異なるものと考えられる。… ※「カワヂシャ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by