カンポアモール
かんぽあもーる
Ramón de Campoamor
(1817―1901)
スペインの詩人。アストゥリアスに生まれ、県知事などの要職にもつく。ロマン主義の詩人であるが、のちに独特の短詩型の作品『ドローラス』(1846)、『短詩』(1874)、『ウモラーダス』(1888)を発表。「理念によって芸術に至る」という立場にたち、形式よりも内容を重んじ、身近な題材を扱って皮肉なひねりをきかしている。日常性と平明さによって当時大きな人気を博した。詩型の独創性、才知は評価されるが、叙情詩としての価値は乏しい。
[有本紀明]
『『世界詩人全集 第4巻』(1954・河出書房)』
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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