20世紀西洋人名事典 「カールギェレルプ」の解説
カール ギェレルプ
Karl Gjellerup
1857 - 1919
デンマークの小説家。
父の死後、3歳で親戚の牧師の養子となり神学を学ぶが、ブランデス兄弟らの主中央委員に共鳴し、無神論的ヒューマニストとなってキリスト教を棄教、自然主義の作家として立つ。次第に古代ゲルマン精神やゲーテを崇拝し「一理想主義者」(1878年)、「ゲルマン族の弟子」(1882年)などの小説や、古典的で北欧中世の色彩の濃厚な劇作「ブリュンヒルデ」(1884年)などを書く。さらにドストエフスキーや仏教、インド思想などに関心を抱き、「ミンナ」(1889年)や「カマニタの巡礼」などを著す。1917年同じデンマークの小説家ポントピダンと共にノーベル文学賞を受賞。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報