20世紀西洋人名事典 「カールフレッシュ」の解説
カール フレッシュ
Flesch Carl
1873.10.9 - 1944.11.15.(11.14.説あり)
ハンガリーのヴァイオリン奏者。
元・ブカレスト音楽院教授。
モション(後のモションマジャロヴァール)生まれ。
本名Károly〉 カーロイ〈Flesch フレッシュ。
1890〜94年パリ音楽院でマルシックに師事。1895年ウィーンにデビューし、一躍世界的名声を得る。1905年連続演奏会をベルリンで開き大成功を収め、欧米各地に演奏旅行を行う。一方教育に熱意を示し、1897年ブカレスト音楽院教授就任後、1903年アムステルダム音楽院、’24年カーティス音楽学校等で教鞭をとる。門下のヴァイオリン奏者にH.シェリング等がいる。著書「基礎練習」(’11年)、「ヴァイオリン演奏における音色の問題」(’31年)等によって現代的奏法の基礎を築く。レコードにシゲティと共演のバッハの「二つのヴァイオリンのための協奏曲」等がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報