普及版 字通 の解説
17画
[字訓] おろか
[説文解字]
[字形] 形声
声符は矣(い)。矣声の字にガイの音でよむものはなく、あるいは疑の系統の音を承けるものかも知れない。〔説文〕十上に「馬行くこと(きつきつ)たるなり」と勇壮の意とするが、〔倉頡〕に「無知の貌なり」、〔広雅、釈詁三〕に「癡なり」、〔方言、十〕に「癡はなり」とあり、痴愚が字の本義であろう。
[訓義]
1. おろか。
2. 馬の行くさま、勇ましいさま。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 加太久奈(かたくな)、、也牟々々志(やむやむし) 〔名義抄〕 オロカ・カタクナ・ヤムヤムシ・タケシ・ホル・ホレタリ・ヨシ
[熟語]
子▶・女▶・▶・冶▶
[下接語]
頑・驕・愚・拙・痴・童・訥・鄙・朴
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報