ガーディアンエンジェルス(その他表記)Guardian Angels

デジタル大辞泉 の解説

ガーディアン‐エンジェルス(Guardian Angels)

地域を見回り、防犯活動や環境美化などを行う民間団体。1979年ニューヨークで活動が始まり、その後、米国の各都市に広まった。日本では平成8年(1996)の東京支部設立以降、全国に支部が作られている。赤いベレー帽がトレードマーク。GA。
[補説]guardian angelは、キリスト教個人を守るとされる守護天使のこと。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ガーディアン・エンジェルス
Guardian Angels

パトロールによって犯罪防止活動を行なう国際的な非営利組織 NPO。1979年,アメリカ合衆国ニューヨークでカーティス・スリワと 12人の若者によって創設された。モットーは,"Dare to Care"(見て見ぬふりをしない)。ボランティアによる地下鉄のパトロールから始め,繁華街でのさまざまな犯罪の防止や麻薬撲滅に貢献し,市民からも厚い信頼を得た。赤いベレー帽とロゴマーク入りの白い Tシャツがトレードマークで,武器は持たず,3~4人が 1チームとなって巡回する。日本では,兵庫県南部地震や地下鉄サリン事件をきっかけに活動を開始し,ニューヨーク支部長だった小田啓二が 1995年5月に東京支部を設立,1996年2月に国際本部に認定された。「割れ窓理論(たった 1枚の割れた窓の放置が街の荒廃を招き犯罪が多発する)」に基づき,全国的な市民防犯パトロールや落書き消し運動のきっかけをつくった。2008年現在,世界 11ヵ国,5000人,日本国内 23支部,500人のメンバーが活動している。

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