普及版 字通 「キ・シ・さけさかな」の読み・字形・画数・意味
21画
[字訓] さけさかな
[説文解字]
[字形] 形声
声符は喜(き)。喜は鼓楽して神を喜ばせる意。〔説文〕五下に「酒なり」とするが、〔詩、小雅、大田〕「田至りて喜()す」は田神が供薦を受けること、〔詩、小雅、天保〕「吉(きっけん)をと爲す 是れを用(もつ)て孝享す」などの例からいえば、神に酒食を供する意である。〔説文〕の篆文第二字は(き)に従う。〔儀礼、特牲饋食礼、注〕に、古文としてその字がみえる。金文には「用て(えん)(宴)し用て喜す」のように、喜の字を用いる。喜が本音である。
[訓義]
1. さけさかな、神饌。
2. にる、かしぐ、にたき。
3. きび。黍稷を神饌とした。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕・ 酒なり。上、フケリノム 〔字鏡集〕 サケノム
[熟語]
爨▶・饌▶
[下接語]
饋・吉・熟・大・美・・
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報