キセル貝(読み)キセルガイ

デジタル大辞泉 「キセル貝」の意味・読み・例文・類語

キセル‐がい〔‐がひ〕【キセル貝】

キセルガイ科の陸生巻き貝総称。腐った木や落ち葉の下にすむ。貝殻左巻きで、キセルの形に似る。ナミギセルガイ・オオギセルガイなど種類は多い。

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精選版 日本国語大辞典 「キセル貝」の意味・読み・例文・類語

キセル‐がい‥がひ【キセル貝】

  1. 〘 名詞 〙 キセルガイ科の陸生巻き貝の総称。殻はこん棒状。殻口は卵形で、種によって様々に異なる突起を殻口内にもつ。螺層(らそう)は左巻きで、巻き数が多い。殻の内部に閉弁と呼ばれるフタのような構造物をもつ。雌雄同体で、カタツムリと同じ。落葉の下や樹木空洞などにすみ、主に朽ちた葉を食べる。東アジア・ヨーロッパ・南アメリカの三地域に隔離して分布し、種類が多く、日本ではナミギセルガイ、ヒカリギセルガイなど約一四〇種が知られている。〔生物学語彙(1884)〕

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