普及版 字通 の解説
12画
[字訓] そこなう・いむ・おしえる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は其(き)。〔説文〕十下に「毒するなり」とあり、〔左伝、定四年〕「王室をす」とはその意。〔左伝、哀二十七年〕「趙襄子是れに由りて知伯を(にく)む」も同義。忌・と声義近く、金文の「畏(ゐき)」「畏(ゐき)」などにあたる語であろう。〔説文〕三上に「は忌なり」とみえる。また〔左伝、宣十二年〕「楚人之れに(をし)へて(けい)(車輪のかんぬき)をせしむ」とは教える意。いくらかからかう意を含むようである。
[訓義]
1. そこなう、いむ、いみつつしむ、にくむ。
2. おしえる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ヲシフ・コロス・ハカリゴト・ヲシム・ヨセ・キハ
[語系]
(毒なり)・(忌なり)・忌(憎悪なり)・(誡む)giは同声。欺(詐欺なり)・(欺く)khiは声義近く、これらの語の間にみな関連がある。
[熟語]
悔▶・間▶・構▶
[下接語]
啓・讒・人
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報