きやのしる

日本大百科全書(ニッポニカ) 「きやのしる」の意味・わかりやすい解説

きやのしる

青森県の郷土料理で、粥(かゆ)の汁から転じたことば。「けの汁」ともいう。旧正月には、魚類や野菜類を数多く加えてつくり、これを祝い料理とする。旧小正月(こしょうがつ)の祝いは「女性の年とり」といい、地方によっては5日連続でお祝いをする。このとき用いる「きやのしる」は精進(しょうじん)とする。この料理はかなり複雑なもので、材料配合の割合などは各家庭によりそれぞれ特徴があって一定の基準はない。材料にはダイコン、ニンジン、ゴボウ、焼き豆腐、こんにゃく、凍り豆腐、ジャガイモ、ササゲ、ゼンマイ、シイタケ、油揚げなどを用い、これらを煮てみそ汁仕立てにする。精進でないときは油揚げを除き、魚を使う。

[多田鉄之助]


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