きょしちょう座(読み)きょしちょうざ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「きょしちょう座」の意味・わかりやすい解説

きょしちょう座
きょしちょうざ / 巨嘴鳥座

天の南極付近にある小星座で、日本からは見ることができない。ドイツのバイヤーJohann Bayer(1572―1625)が1603年に刊行した全天星図『ウラノメトリア』に初めて登場する新設星座。この星座には、南天奇観一つである小マゼラン星雲(小マゼラン銀河)があることで知られている。

[藤井 旭]

『林完次著『星座「秋」』(1987・保育社)』『藤井旭著『星の旅』(河出文庫)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「きょしちょう座」の意味・わかりやすい解説

きょしちょう座
きょしちょうざ
Tucana

巨嘴鳥座。概略位置は赤経 23時45分,赤緯-68°。天の南極付近にある星座で,日本からは見えない。輝星に乏しく,11月中旬の宵に南中する。α星は 2.9等。ξ星は球状星団 NGC104。ほかに球状星団 NGC362もある。大きさ約 3.5°の小マゼラン雲(→マゼラン雲)は,距離 21万光年の不規則銀河で,この星座に含まれる。

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