キリストの先在(読み)キリストのせんざい(その他表記)praeexistentia Christi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キリストの先在」の意味・わかりやすい解説

キリストの先在
キリストのせんざい
praeexistentia Christi

キリストイエスとして地上に受肉する前に,すでに神の第2位 (御言葉) として永遠に存在していたとの信仰。神の永遠の言葉についての思索はすでに旧約聖書ユダヤ教なかにその萌芽が見出されるが,これがキリストにあてはめられて明白な教えになったのはパウロにおいてで,『コロサイ人への手紙』1章 15には「御子はすべての造られたものに先立って生れたかたである」とあり,また『ヨハネによる福音書』では特に第1章においてキリストを先在する御言葉 (ロゴス) とする信仰が表明されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む