キンダー(読み)Kinder,Thomas William

デジタル大辞泉 「キンダー」の意味・読み・例文・類語

キンダー(〈ドイツ〉Kinder)

幼児」に同じ。「キンダーガーテン」

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朝日日本歴史人物事典 「キンダー」の解説

キンダー

没年:1884.9.2(1884.9.2)
生年:1817.11.10
明治初期のお雇いイギリス人。「キンドル」とも。陸軍少佐で退役後,香港の造幣局長。オリエンタルバンクとの契約を通じて日本政府に招かれ,明治3(1870)年来日。造幣首長として大阪造幣寮(造幣局)建設,機械据え付けなどを指揮,井上馨に献策し創業を助け,4年開業式に列す。月給は1045円(太政大臣は850円)と破格の待遇だった。わが国の貨幣制度確立に貢献したが,傲岸でサンダー(雷)と呼ばれ,排斥運動が起こる。明治8年,外国人9名と解任され離日。<参考文献>「造幣寮首長年報」(『明治文化全集経済篇』),大蔵省造幣局『造幣局百年史』

(安岡昭男)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

山川 日本史小辞典 改訂新版 「キンダー」の解説

キンダー
Thomas William Kinder

1817.11.10~84.9.2

キンドルとも。イギリスの技師。香港造幣局長を務めた後,横浜オリエンタル・バンクの斡旋御雇外国人として日本の大蔵省に招聘され,1870年(明治3)5月来日。大阪に新設された造幣寮の造幣首長として最新式の機械を導入し,近代的な貨幣の鋳造を指導した。新貨幣に天皇の肖像使用を提案し,大蔵大輔井上馨の賛成をえたが,その後「恐れ多い」として不採用となった。75年帰国

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「キンダー」の解説

キンダー Kinder, Thomas William

1817-1884 イギリスの造幣技術者。
1817年11月10日生まれ。明治3年日本政府にまねかれ来日。造幣首長となり,大阪造幣寮の建設,機械据え付けにあたり,わが国の貨幣制度の確立につくす。反面日本人との摩擦がおおく,8年に解任されて帰国。当時はキンドルとよばれた。1884年9月2日死去。66歳。レミントン出身。

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