ギニー

デジタル大辞泉 「ギニー」の意味・読み・例文・類語

ギニー(guinea)

ギニア産の金でつくったところから》1663年から1813年まで鋳造された英国金貨。1717年以降21シリングに一定された。現在は用いられていない。

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精選版 日本国語大辞典 「ギニー」の意味・読み・例文・類語

ギニー

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] guinea ) ( アフリカのギニア産の金でつくられたところからいう ) 一六六三年から一八一三年まで、アフリカ貿易のために英国で鋳造された金貨。はじめ二〇~二二シリングの価格であったが、一七一七年以降二一シリングに一定。現在では用いられない。
    1. [初出の実例]「衣袋(ポケット)中にただ一箇の奇尼(ギニー)銀銭の名)あるのみ」(出典西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉九)

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世界大百科事典(旧版)内のギニーの言及

【貨幣】より

…実際問題として,三つの機能のうちの一部分だけを果たす貨幣(部分貨幣)は歴史的にみてもまれな現象であり,そのような貨幣の重要性は取るに足らない。そのような部分貨幣の例としては,植民地時代のアメリカのポンドや,最近に至るまでのイギリスにおけるギニーを挙げることができる。前者の例では,決済手段としてはスペイン硬貨が利用され,ポンドはもっぱら計算単位としてのみ用いられた。…

【ギニー金貨】より

…通用価値は,当初銀貨20シリングと等価であったが,一時30シリングになり,1717年から21シリングに固定された。〈ギニー〉の名は,アフリカ西海岸ギニアGuinea産の金を使用して最初に造られたことから起こったもので,後には金貨を離れ,21シリング(11/20ポンド)の価格をあらわす計算単位の名称として用いられた。【重成 侃】。…

【ポンド】より

…ポンド,シリング,ペニーの略称である£(またはlb),s,dはそれぞれlibra,solidus,denariusからきている。その後1663年にチャールズ2世がギニーguineaと呼ばれる新しい金貨を鋳造し,公式にその価値を1ポンドとした。すでに13世紀半ばころからヨーロッパでは金貨と銀貨が流通していたが,金と銀の市場比価と貨幣1単位が含む金と銀の量目である法定比価との間に差が生まれると,金銀はそれぞれ有利な国に流れることになる。…

※「ギニー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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