法則の辞典 「ギブスのパラドックス」の解説 ギブスのパラドックス【Gibbs paradox】 2種類の気体が似ていればいるほど,それらの拡散によるエントロピー変化は小さくなり,気体が同じになった極限ではゼロとなるはずである.これは古典的理論では説明不可能な事柄で,ギブスのパラドックスと呼ばれた.量子論の誕生後,分配関数を求める際に,粒子の区別不可能であることを考慮に入れると混合エントロピーは生じないことで,このパラドックスは解決されることとなった. 出典 朝倉書店法則の辞典について 情報