日本大百科全書(ニッポニカ) 「ギンパイソウ」の意味・わかりやすい解説
ギンパイソウ
ぎんぱいそう / 銀盃草
[学] Nierembergia rivularis Miers
ナス科(APG分類:ナス科)の多年草。ニーレンベルギアの名でも知られ、和名はギンサカズキ。アルゼンチン、チリの原産。葉は長楕円(ちょうだえん)状のへら形で葉身は長さ2、3センチメートルで長い柄がある。花は6~9月、葉と対生し高坏(たかつき)状に1個つき、乳白色、花径は2、3センチメートルで芳香がある。耐寒性があり、小鉢作りにするか吊(つ)り鉢にするが、地表下の走出枝がよく発根し、分枝して地面を覆って茂るので、地被植物として庭園に植栽する。栽培は、3~4月、走出枝を切り取って植え付けるとよく活着する。乾きすぎない日当りのよい所でよく育つ。鉢植え用土は腐植質を多くし、川砂を混ぜてつくる。ナメクジの被害が多いので捕殺する。
[猪股正夫 2021年6月21日]