クサタチバナ(読み)くさたちばな

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クサタチバナ」の意味・わかりやすい解説

クサタチバナ
くさたちばな / 草橘
[学] Vincetoxicum acuminatum Decne.
Cynanchum ascyrifolium (Fr. et Sav.) Matsum.

ガガイモ科(APG分類:キョウチクトウ科)の多年草。茎は高さ30~60センチメートルで直立する。葉は対生し、楕円(だえん)形で先は鋭くとがる。6、7月、茎頂上部葉腋(ようえき)に花柄を伸ばし、白色花を開く。花冠は深く5裂し、無毛で、内側に蕊柱(ずいちゅう)より短い副花冠がある。名は、花がミカン科タチバナに似ており、草であることによる。山地帯の草原に生え、福島県南部以西の本州、四国、九州の北部および朝鮮、中国に分布する。

[高橋秀男 2021年6月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む