改訂新版 世界大百科事典 「クヌッツェン」の意味・わかりやすい解説 クヌッツェンMatthias Knutzen生没年:1646-? 17世紀ドイツの無神論者。幼少にして両親を失い,ケーニヒスベルク大学で神学を学ぶが,自由思想のため聖職につけず,家庭教師などで世を送った。1674年9月,彼はイェーナにおいて宗教批判の三つの文書を公表し,そのなかで神の存在,彼岸的世界,霊魂の不死を否定し,聖職者と教会を無用の長物と断じた。反響は大きかったが,彼は逮捕を避けてイェーナを去り,その後消息不明となる。執筆者:良知 力 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by