化学辞典 第2版 「クヌーセンセル」の解説
クヌーセンセル
クヌーセンセル
Knudsen cell
高沸点の固体試料を電子衝撃によりイオン化し,質量分析する場合に使用する小型の電気炉.質量分析計のイオン源などに利用されるが,セルから試料以外の物質が発生し,バックグラウンドを除くことが困難なこと,混合物では蒸発速度の違いから,分別効果を起こすなどの不利がある.一方,一定温度での平衡状態の気相成分が測定しうることから,金属や塩類などの蒸発熱,相転移などの測定や高温反応の研究に使用されている.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報