クマヤー(読み)くまやー

日本歴史地名大系 「クマヤー」の解説

クマヤー
くまやー

砂辺すなべ集落内南西側の標高約七メートルの海岸段丘上に形成された鍾乳洞遺跡でもあり、クマヤー洞穴遺跡と呼称される。第四紀更新世の琉球石灰岩中に形成された横穴型の洞穴で、ほぼ南東―北西方向に約四〇メートルの長さで延びている。洞口は洞穴の南東端にあり、直径が約五メートル、深さが四メートルほどの大きさで、陥没によって開いたと推測される。洞内からはおよそ二五〇〇年前と推測される数百体分の人骨のほか、タイプの異なる土器青磁白磁、刀子、ガラス玉、シャコガイ製の貝錘など多様な遺物が発見されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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