法則の辞典 「クラマー効果」の解説 クラマー効果【Kramer effect】 低温において金属の表面から電子が放出される現象.これは熱電子効果*よりもずっと低いエネルギーで起きる.酸素の存在下,機械加工などで新しくつくられた金属の表面から電子の放出がみられることを,1950年にクラマー(Kramer)が発見したためにこの名称が与えられた.金属の光電子や熱電子放出の仕事関数は通常2~2.5eV程度であるが,機械的処理によって1eVほどに低下するのが原因と考えられている. 出典 朝倉書店法則の辞典について 情報