クルスティチ(その他表記)Đorđe Krstić

改訂新版 世界大百科事典 「クルスティチ」の意味・わかりやすい解説

クルスティチ
Đorđe Krstić
生没年:1851-1907

ユーゴスラビアセルビア)の画家。セルビア公の奨学金を得て1873年ミュンヘンのアカデミーに入学。83年ベオグラードに戻るが,その間セルビアの風物ライブルクールベに学んだ技法で描く。帰国後,教会堂装飾のためのイコンの制作に従事するが,そのなまなましい現実表現は宗教画のあり方についての論議を呼び起こした。また大画面の歴史画も必ずしも好批評をもっては迎えられなかったが,晩年,次世代の画家たちに敬愛され,セルビア絵画のいわば古典としての評価が定まった。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のクルスティチの言及

【ユーゴスラビア】より

…バルカン半島西部に1918年から1990年代初めまで存在した国家。精確には,1918年からの〈セルビア人クロアチア人スロベニア人王国〉,1929年からの〈ユーゴスラビア王国〉,および1945年からの〈ユーゴスラビア連邦人民共和国〉と1963年からの〈ユーゴスラビア社会主義連邦共和国〉に分かれるが,一括して〈ユーゴスラビア〉と称され,日本では〈ユーゴ〉とも略称された。〈ユーゴスラビア〉とは〈南スラブ人の国〉を意味し,その名のとおり南スラブ諸族を主体とした多民族国家だった。…

※「クルスティチ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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